Synopsis: log [OPTIONS] [FILES]
あるプロジェクトについて、またはプロジェクト中のファイルについてのログ メッセージを出力します。log コマンドの出力は、古い RCS プログラム(rlog) をもとにしているので、他の CVS コマンドの出力形式とは少々違います。ま ずヘッダとして、そのファイル自体についてリビジョンに関係のない情報を出 力し、次にログメッセージを出力します(リビジョン順)。各リビジョン部分は リビジョン番号とログメッセージに加え、著者(変更したユーザ)、変更日時、 追加・削除された行数からなります。時刻は地方時ではなくすべて UTC (GMT) で表示されます。
log コマンドの出力はファイル単位なので、複数ファイルを含む1回のコミッ トについて、そのまとまりが1回の変更であるというようなことは直接表示さ れません。しかし、ログメッセージと日時をきちんと読めば、何が起こったか を再構成できると思います。(複数のログ出力を読みやすい形に整形し直すツ ールについて、詳しくは Third-Party Tools の cvs2cl - Generate GNU-Style ChangeLogs を参照してください。) (historyも参照のこと)
Options:
以下のフィルタリングオプションをすべて読んでも、組み合わせたときにどの ような動作をするかはわからないと思います。正確に言うと、log コマンドの 動作は次のようになります。-d, -s, -w 各々で選択されたリビジョンの集合 の共通部分(intersection)と、-b, -r 各々で選択されたリビジョンの集合を 合わせたもの(union)の、共通部分(intersection)が対象になります。
>
を
使ってください。
範囲指定には <
と >
の代わりに <=
と >=
も
使えて、こちらは端を含みます(そうでない場合端を含みません)。セミコロン
で区切って複数の範囲を指定することもできます。下の例では:
floss$ cvs log -d"1999-06-01<1999-07-01;1999-08-01<1999-09-01"
1999 年の6月か8月にコミットされたリビジョンのログメッセージを表示しま す(7月は飛ばします)。-d と引数の間に空白があってはいけません。
これは通常の -R オプションの意味「再帰的(リカーシブ)」とは異なっていま す。このコマンドに関しては -l をオーバライドする方法がありませんので、 .cvsrc に log -l は書かないでください。
最後に、引数無しの -r はデフォルトブランチ(通常はトランク)の最新リビジ ョンを指します。-r と引数の間に空白を入れてはいけません。
-r の引数がリストの場合、カンマで区切ってください。-d のようにセミコロ ンで区切ったりはしないでください。
-s の引数がリストの場合、カンマで区切ってください。-d のようにセミコロ ンで区切ったりはしないでください。
ユーザの別名を使用している場合、CVS はコミット時にシステムユーザ名では なく CVS のユーザ名を記録する、ということに注意してください。-w と引数 の間に空白を入れてはいけません。
-w の引数がリストの場合、カンマで区切ってください。-d のようにセミコロ ンで区切ったりはしないでください。