この節では CVS の基本的な操作を説明したあと、よくある CVS の使い方をカバー するような例を示します。ツアーが進むにつれて、 CVS が内部的にどう動いて いるか見ていくことにします。
CVS を使うだけなら CVS の実装の細かいところまで全部知っている必要はない のですが、どう動いているか基本的なところを知っていると、したいことを実現 するために一番良い方法を選ぶ際、役に立ちます。動作機構が全部丸見えだとい う点で、CVS は自動車より自転車に似ています。自転車のようにすぐ飛び乗れま すし。でも、ちょっと勉強してギアがどう動いているかわかれば、もっと効率よ く乗れるのです。(CVS の場合、その丸見えなところが熟考の末の設計決定なの か、たまたまそうなだけなのかわからないですが、フリーのプログラムはよくそ うなっています。外から見えるような実装というのはそのシステムが内部的にど う動いているか最初からさらすことになり、ユーザが開発者になって貢献してく れるようになりやすいという利点があります。)
ツアーの各パートは、それ以前のパートで得た知識を使うことになります。初め て読むかたは最初から始めて、飛ばさずに順番に読んでいくことをお勧めします。 下のメニューは繰り返し読む時の便宜のためにあるので、前のほうの章が分かっ ていないあいだに興味のある章へ飛ぶのに使ったりしないほうがいいと思います。