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10. xppxp

10.1 概要

xppxp および xppxpm は、PPxP の接続状況を X Window System 上に表示します。また、接続/切断、オンデマンド接続モードの ON/OFF 等の基本的な操作を行うことができます。

xppxpm は xppxp の表示をアイコンの大きさ(48x48)に凝縮したもので、各種の操作は表示部をクリックするとあらわれるメニューを選択することで行います。

10.2 書式

xppxp [name ...] [-geometry geometry] [-display display] [-iconic] [-i [remote:]ifnum] [-polling sec] [-debug] [-dir dir -label label] [-c ppxp_commands ...]

xppxpm [name ...] [-geometry geometry] [-display display] [-iconic] [-i [remote:]ifnum] [-polling sec] [-debug] [-nomenu] [-shape] [-wmaker] [-vcolor true|pseudo|auto] [-c ppxp_commands ...]

10.3 オプション

name ...

接続に使用する PPxP の設定ファイルの名前を指定します。これを指定すると xppxp の起動時に ppxpd は指定された名前の設定ファイルを読み込みます。複数の名前を指定すると、順番に読み込まれます。

-geometry geometry

ウィンドウを表示する位置を指定します。

-display display

ウィンドウを表示する X のディスプレイを指定します。

-iconic

アイコン化された状態で起動します。

-i [remote:]ifnum

特定の ppxpd プロセスに接続したい場合に指定します。remote を指定 した場合は、そのホスト(remote)上にin.ppxpデーモンがインストールされて いなければなりません。

-polling sec

ppxpd が起動していなければ、sec 秒ごとに ppxpd の起動を試みます。

-debug

デバッグ用の情報を出力します。

-dir dir -label label

xppxp の右上のロゴの部分に pixmap を貼り付けます。dir/label.xpm に 64x24 の pixmap を準備してください。また、アイコン化した場合にもこの pixmap がアイコンとして使われます。

-nomenu

xppxpm で表示部をクリックしてもメニューが出ないようになります。

-shape

xppxpm のウィンドウが shaped window (背景が透明)になります。

-wmaker

xppxpm を Window Maker の Dock に入れることができるようになります。

-vcolor true|pseudo|auto

xppxpm が使用する pixmap の色数を指定します。true は TrueColor 用、pseudo は PseudoColor(256 色)用、auto は自動判別(デフォルト)です。

-c ppxp_commands ...

起動時に実行する ppxpd コマンドを指定します。例えば

$ xppxp -c auto on &
とすると、オンデマンド接続を On にした状態で xppxp が起動します。

10.4 X のリソース

xppxp のリソースファイル名は xppxp、xppxpm のリソースファイル名は xppxpm です。オプションによる指定のほうが優先されます。

geometry

-geometry オプションと同じ。

iconic

-iconic オプションと同じ。値は True か False(デフォルト)。

polling

-polling オプションと同じ。値は数値。

debug

-debug オプションと同じ。値は True か False(デフォルト)。

directory

-dir オプションと同じ。

labelPixmap

-label オプションと同じ。

menu

-nomenu オプションと同じ。値は True か False(デフォルト)。

shape

-shape オプションと同じ。値は True か False(デフォルト)。

wmaker

-wmaker オプションと同じ。値は True か False(デフォルト)。

vcolor

-vcolor オプションと同じ。値は true か pseudo か auto(デフォルト)。

10.5 xppxp の表示部と操作

PPP 接続ステータス

左上の丸いインジケータは接続状態を表します。左から順に以下のようになっています。

橙、黄、緑が点灯していればネットワーク的な接続が確立しています。

赤が点灯していれば、パケットの流れを検知して自動的に接続を行う自動接続モードになっています。

一番右のインジケータが赤に変わると、アイドルタイマーの残り時間が 60 秒です。さらに点滅を開始すると残り 30 秒です。

PPxP ロゴ

ここをクリックすると xterm -e ppxp を起動します。xppxp で対応できない各種の設定などを ppxp インターフェースによって行えます。

通信量

入力/出力に分けて、ネットワークパケットの通信量を表示します。表示間隔は およそ 1 秒です。

ボタンと接続時間

左からオンデマンド接続、接続、切断、接続時間、クローズ、終了になっています。

オンデマンド接続ボタン(赤丸)

自動接続モードの ON/OFF をトグルします。

接続ボタン(右三角)

接続を開始します。接続中はなにもしません。

切断ボタン(四角)

切断を行います。切断中はなにもしません。

接続時間

ダイアルが成功してからの時間を表示します。

クローズボタン(二重線)

xppxp を終了します。ppxpd は終了しません。

終了ボタン(上向き三角)

xppxp を終了します。ppxpd も同時に終了します。

10.6 xppxpm の表示部と操作

PPP 接続ステータス

左側の丸が赤く点灯していれば、オンデマンド接続モードです。接続を開始すると以下のように状態が変化します。

通信量

入力/出力に分けて、ネットワークパケットの通信量を表示します。表示間隔は およそ 1 秒です。

接続時間

ダイアルが成功してからの時間を表示します。

メニュー

上の表示部のいずれかをクリックすると、操作メニューが開きます。

Auto On

自動接続モードの ON/OFF をトグルします。

Connect

接続を開始します。接続中はなにもしません。

Disconnect

切断を行います。切断中はなにもしません。

Bye

xppxpm を終了します。ppxpd は終了しません。

Quit

xppxp を終了します。ppxpd も同時に終了します。

Terminal

xterm -e ppxp を実行します。xppxpm で対応できない各種の設定などを ppxp インターフェースによって行えます。


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